カーシェアリング会社のえらびかた
カーシェアリングは日本でも増加してきており、2014年には会員数が70万人に迫っており、さらに今後も伸びていくと考えられている業界である。それと合わせてカーシェアリング会社も増加してきており、小企業も含めると2015年現在では100社以上は優に越えている。各会社単位で大きな差が発生するわけではないが、どの点を注目して会社の選定を行うべきかいくつかポイントを上げて説明したいと思う。
1.自宅の近くにカーステーションがあるかどうか
カーステーションというのは、実際に借りる車がおいてある場所、また返却する場所である。つまり会員登録したあと、利用する際に向かう必要があるところになる。各カーシェアリング会社がそれぞれ独自のカーステーションを所有しているため、A会社に登録したらB会社のカーステーションの車を利用することは出来ない。となると、もちろんカーステーションに向かいやすい場所を選ぶべきであり、その多くが自宅からの距離が近いかどうかが判断基準になるだろう。徒歩30分でも近いと思う方はいると思うので特に何km以内だとは記載しないが、自分が使いやすいと思うカーステーションを選択すれば良いと思う。特に都心で無い場合はカーステーションの場所が肝心になる。
2.カーステーションの数
これはカーステーションまでの距離の話と被るのだが、距離がほとんど同じカーシェアリング会社がいくつかあるようであれば、全国のカーステーションの数で比較すると良いかと思う。例えば引っ越しをして自宅が変わった場合、実家に帰った際にたまに利用するなどの場合、カーステーションの数が多い会社であれば、近くに見つけることが出来る可能性が高い。またカーステーションの数が多ければ多いほど、利用するユーザーが分散されるため、予約で埋まってしまうことも防ぐことが出来る。ちなみに大手のカーシェアリング会社のカーステーションの数は以下の通りである。
カーシェアリング会社 | 全国のカーステーションの数 |
タイムズカープラス | 約5900ヵ所 |
オリックスカーシェア | 約1300ヵ所 |
カレコ | 約500ヵ所 |
3.料金プラン
カーシェアリング会社毎に料金プランが少々異なっており、大きな差は無いものの登録前にしっかりと把握しておくべきポイントである。カーシェアリングの料金として、固定料金と実際の利用料金の2種類が合算した形となる。固定料金として、まず入会にかかる費用は省いたとして、月額料金というものが発生する。これは実際の利用に関係なく発生して、その月に一度も使用しなかったとしても入会している限り支払う必要がある。各会社で設定金額が異なるが、この月額料金分までは利用料金がかからないという場合がほとんどである。これは携帯電話のプランで過去にあった無料通話分と同じシステムである。
また実際の利用料金として計上されるのは、借りた時間と移動距離から算出される。例えば15分で○○円、距離が1km当り○○円という形で発生する。つまり利用頻度によって料金が変わる仕組みとなる。各会社の料金設定は下記の通りである。
カーシェアリング会社 | 月額料金 | 利用料金 |
タイムズカープラス | 1,030円 | 206円/15分 距離料金は無し |
オリックスカーシェア | 2,000円 | 200円/15分 15円/1km |
カレコ | 980円 | 80円/10分 15円/1km |
※個人料金プラン、料金パック以外のおすすめプランで記載。
4.補償制度
車を運転する上で気になる点の1つとして補償制度が考えられる。事故や何か起きた際にどのような補償を受けることが出来るかという部分である。レンタカーの場合は補償に加入するかどうかを決めるが、カーシェアリングの場合は料金プランに補償料金分が入っているため、別途料金が発生することはない。ただし、自動車を傷つけたり汚してしまった場合は、その間の営業保証代として請求される場合がほとんどである。各会社の補償制度については下記のような形になっている。
カーシェアリング会社 | 補償内容 |
タイムズカープラス | 対人補償(免責0円)、対物補償(免責0円)、車両補償(免責0円)、人身傷害補償(無制限) |
オリックスカーシェア | 対人補償(免責0円)、対物補償(免責0円)、車両補償(免責0円)、人身傷害補償(3,000万円まで) |
カレコ | 対人補償(免責0円)、対物補償(免責0円)、車両補償(免責0円)、人身傷害補償(6,000万円まで) |
以上がカーシェアリング会社を選ぶ際に重要になる点である。満足のいくカーシェアリング生活を迎えるためには、出来る限り妥協せずに上記点をクリアしている会社を選びたいものである。